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9/29(日)明治安田生命J3 第24節 熊本戦 監督コメント

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◇上村健一監督 コメント
「たくさんのサポーターの皆様に来ていただいたのにも関わらず、
ホームで勝ち点3を取るゲームをお見せする事ができず、本当に悔しく思います。
ゲーム自体は、相手の立ち位置が変化する中で、その変化に対して、良く対応してくれましたし、トレーニングで行なった通りのボールの奪い方というのは、たくさん起きていましたし、
奪ってからのファーストパスであったり、そういった部分の精度が上がれば、もう少し攻撃の回数は増えたのではないかと思います。
ボールを奪う回数が中々少ないにも関わらず、自分の役割を必死になりながら徹底してくれたことに本当に感謝していますし、
トータル90分で考えても、選手は本当に自分の役割は果たそうとしてくれましたし、徹底できたゲームだったと思います。
その中で、2-1とした後、やはりゲームコントロールや、時間を使う事であったり、攻撃のスピードを少し落とすことであったり、あとはセットプレー、人の配置等もまだ出来た事もあったので、ベンチワークで勝ち点3を取らないといけなかったゲームだと思います。
選手に本当に申し訳なく思います。
次もまたホームで出来るので、ぜひ次戦に必ず勝ち点3を取れるように、良いトレーニングをして、皆で頑張りたいと思います。」


ー前節の大敗を受けて、今日の試合。注目されたゲームでありましたが、終盤に失点をして、勝ち切れなかった。
最後は、昨シーズン讃岐に所属をしていた熊本・原選手にゴールを許す結果となりました。監督の想いも含め、改めて本日の試合の振り返りをお願いいたします。

「最後の失点という部分では、今日のパフォーマンスからくると、私は勝ち点3が自分達に訪れて良かったゲームなのではないかと思いました。
ただ、それがやはり勝ち切れない、3ポイントを取り切れない、という所ではやはり細部に問題があると思うので、その細かなところは、トレーニングで今一度培っていきたいですし、やはり良いゲームが出来た所に選手の満足度もあると思いますし、試合は2-2に終わって悔しかったですが、良い顔もしていたので、ぜひこのゲームを糧にして、残り10試合、必ず良い結果を取れるように、準備をしていきたいです。
原選手のゴールに関しては、難しい判定だったのかな、と私自身思うのですが、それに関してはコメントする事はないです。」


ー前半はある程度、熊本にボールを持たせて、引き込んで、そこからカウンターを狙っていたという印象で、
後半はセンターバックにプレスを掛けて、奪いに行ったと思うのですが、お考えになったことを教えてください。

「熊本さんが、やはりゴールキーパーから丁寧にビルドアップを始め、相手がボールを奪いにくるところを一枚ずつ剥がして、前線に良いサーバーを作り出していくというゲームプランというのは、シーズン通してされているので、それに対して、うちの出る選手の能力的なものは、追う距離であったり、追うスピードであったり、球際の競り合いであったり、そういったところを考慮した上で、少し受け入れる必要があるように思いました。
あとは攻撃時は今回2トップにしたので、うちの2トップから相手の2センターバックに対して、あきらかに分があると思ったので、奪った後早く攻撃する、仕掛けるということが一番勝ちに近いように思い、そういった選択をしました。
後半はやはり熊本さんが、中々スペースがない、入っていけないという前半に対して、変化させてくると思い、そのメンタル的な、下がった所を破ろうとするメンタルに対して、ボールを奪いに行って、それに対してはやはり立ち位置も変えましたし、選手の役割も変えて、実際にボールを奪える回数も多かったですし、シュートまで行けた回数も多かったので、
やろうとした事は出来たゲームだったように思います。」


ー失点の場面ですが、1点目がクロスからの失点目、2点目がセットプレーでした。微妙な判定であったと思ったのですが、失点の場面の振り返りをお願いいたします。
「クロス対応は、この2週間のトレーニングで行っていました。秋田戦ではクロスから3失点していましたので、重点的に行いました。
まずクロッサーに対しての役割といった部分から、中でのマークを行なう人間の役割という部分はかなりの時間を掛けたのですが、残念ながら、クロッサーに対しての応対がよくなく、ビルドアップ時に2列目に降りてきた選手に対して、セカンドラインに入り込まれての失点だったので、トレーニングで行なったことは、そこには出なかったです。
セットプレーに関しては、自分達の今日出ている選手の身体的なもので、配置等は考えて行ったのですが、終盤にスヨン選手が入り、麻田、スヨンがファーに2枚でいて、森川がニアに立っていたので、
そこではスヨンを前にして、森川をファーに置くという事で、ファーストボールに触られるという事はもう少し加減できたのかな、という所があったので、悔いが残ります。


ー今日の試合で、狙い通りにいった部分、また今日の試合で見えた課題、残り10試合をどのように戦っていくのか、教えてください。
「収穫の部分ですが、選手は勝つ為に、役割を徹底してくれたという所、それは本当に収穫だと思いますし、これを残り10試合続けていきたいと思います。
課題は、やはり中々勝てていない中で、少しナーバスになってしまったり、色々な部分から気持ちに余裕が無かったり、
そういった所からくるミスであったり、ゲームをうまく終わらせることであったり、ゲーム中に相手を見ることであったり、状況を判断して、考えてプレーする事であったり。そういった所は、中々勝っていることが少ないという事から来ていると思うので、
勝ちゲームを増やして、その中から選手たちが出来ることを増やしていくという所を、ぜひ残り10試合で行なっていきたいと思います。」


ーこの2週間、様々なリリースがありました。戦術的な部分の構築と共に、もう一つメンタル的な部分の構築を行う必要性がこの2週間あったと思います。
それに対して改めて、強調された事、お話をされた事、選手間も含めて行った事を教えていただけますでしょうか。

「戦術的なところで言うと、自分達が今出来ている事、出来ていない事を明確に示しました。やはりプレシーズンから、丁寧にビルドアップをキーパーから始めていて、シーズン当初は中々20回くらいしか、35メーターエリアに入れていなかったのが、40回、50回と入れるようになりました。
その部分では、選手に『ここまでは出来ているんだよ』という事を伝えて、しっかりと認識してもらいました。
その上で、そこからゴールを奪う上でどういったものが必要なのかという所を選手に理解してもらい、トレーニングで落とし込んでいきました。
メンタル的な事は、やはり中々、J2昇格が難しい、数字的なもの、現実的なものがあるとは思いますが、やはり自分たちはこの香川を背負って、プレーをしている。前節の秋田戦も、今日の試合もそうですが、常に応援して下さる皆様がいる。『その皆様に自分達の必死なプレーを見せよう』という事は、この2週間で何度も言いました。今日の試合前、ハーフタイムも話をしました。
そこに対して選手はしっかりと答えてくれたと思います。」