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5/5(日)明治安田生命J3 第8節 藤枝戦 監督コメント

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◆上村健一監督コメント
 「今日は天気も良かったですし、沢山のサポーターの方々に来ていただいたので、まずはその皆様に勝ち点3を届けられた事がすごく良かったと思います。
ゲーム自体は、前半が始まってから、相手の2トップと中盤の選手、あとはワイドの選手、最大6枚でかけてきていたプレスに対して、安定して前にボールを運ぶことができずに、相手陣内に中々入ることもできなかったですし、苦しいゲームでした。
ハーフタイムには、ビルドアップの部分であったり、立ち位置の整理であったり、そういった事を話し、安定してゲームを進めたいというところでしたが、
そこは明らかに、重松と池谷の技量の部分、個人の部分で得点を取ってくれたので、少しゲームは楽になったと思います。
その後は相手の守備のやり方に対して、ポジショニングであったり、意図的に色々なものが整理できたので、少しボールが落ち着いた時間があり、攻撃のチャンスの回数も少し増えたかと思います。
ただ、終盤ではどうしても、体力的な問題だったり、そういった部分で押し込まれる時間帯があり、前線でプレスを掛けることが出来なかったので、最終的には何度もコーナーキックを取られて、失点してしまった形になったので、
どんなにしんどい天候であろうが、どんな展開であろうが、90分間プレスを前でかけ続けられるような体力的なものと、
攻撃をする事でコンディション・体力がコントロールできるように、トレーニングの中で改善していきたいと思います。」



ー勝利おめでとうございます。池谷選手がJリーグ初ゴール。1点目に繋がる直接FKも取りました。改めて今日の彼の活躍についての評価と、
また得点後には一直線に監督の元へ掛けつけました。その時のお気持ちはいかがでしたか?

「今週のトレーニングではシュート練習を行う機会が多く、今日もミーティングでも話しましたが、ゴール前に運んだ時に少しだけ力を抜いて打ってくれ、という話をし、
その中で一番チームで力を抜いて打てているのは我那覇だね、という話をしました。我那覇のような落ち着いたプレーが出来れば、得点も出来るのではないか、という事も伝えました。
そして重松も池谷も、力を抜いてゴールを取ってくれたので、すごく良かったと思います。
僕のところに向かってきてくれたことについては…昔から、(ロアッソ熊本)ジュニアユースの頃から知っている子なので、やっとプロの場所で、得点を取ってくれた事については嬉しかったと思います。

ただ、(今節で)8試合目ですので。もっと得点を取ってほしいですし、ゴールだけではなく、チームがこれからも勝つために必要な要素として、前線からの守備であったり、攻撃時のポジショニングであったり、チームに対してプラスの要素をこれからも出し続けてほしいと思います。」



ー後半勝負の試合となりました。ハーフタイムでどのような指示を出されて、どういったものが2人の得点に繋がったと思いますか?
「ビルドアップの立ち位置を変えました。どうしても(相手の)前線の選手が、2トッププラス中盤の3人、14番7番30番といった選手がプレスを前から掛ける事によって、ワイドが出ていきやすく、藤枝MYFCさんがされたかったであろう守備を受けてしまっていたので、
その(相手の)5枚に対しては、プレスが行き辛い立ち位置というものを整理して、ハーフタイムに伝え、後半に入りました。
それにより(後半は)サーバーが見つけやすくなったので、始まってすぐのロングボールもそうですし、動き出しのタイミングを計ったり、そういったところが、ゲームを少し好転させたのかな、と思います。」



ー藤枝の石﨑監督が、重松選手の先制点があった後、すぐに追加点を奪われてしまった。そこがこの試合のターニングポイントだった、と仰られたのですが、
池谷選手の2点目が本当に大きい意味を持ったと思いますが、いかがでしょうか?

「一点を取った後、その後もすぐに相手へプレッシャーを前からかけよう、と話をしました。
やはり1点を取った後も、圧をかけたかったので。そこで2点目を取れたことが、勝利する事ができた大きな要因だと思います。」



ー今日は首位・藤枝との対戦で、もし仮に負けてしまうような事があれば勝ち点差が5に広がりますので、重要な試合でした。
試合前には選手達にどのように声をかけて、臨まれましたか?

「実際、ここ2試合は、長野さんに負けてしまい、SC相模原さんに前半35分で一人多くなったにもかかわらず、勝ち点1しかとる事ができなかった。
それを踏まえて、少しネガディブなところは選手のなかではあるの?という話をして、
その中で、'やれること'が増えているので全く悲観する事はないよ、という事を伝え、あとはゴール前の部分なので、
それは先程も言ったように少し力を抜けば良いのではないのか?という話をしました。
ただ、勝負を決めるのはゴール前での最後の粘りであったり、そういった事がゲームを決めるでしょうし、
今日は気温が26度の予想で、最後に必ず(相手のディフェンスライン)が割れてくると思ったので。
ベンチメンバーも含めて、どんな形でもいいから勝ち点3をもぎ取ろう、という話をしました。
あとは首位の相手とのゲームなので、プラスアルファを見せてほしい、という話をしました。
そのプラスアルファというのは、僕が求めたのはメンタル的な部分です。」



ー次節も上位の北九州との対戦です。どんなゲームにしたいですか?
「小林監督がすごく堅いフットボールをなさって、かなり堅固な守備をなさるので、それに対して今一度しっかりと分析を行い、
どういった戦い方が相手に対して一番効果的なのか、更に分析を行い、戦い方はこれから決めていきたいと思います。」



ースタメンでは中盤に永田選手が起用されましたが、どういった評価をされますか?
「少しゲームの入り、ゲームスピードになかなか慣れなかったとは思いましたが、前半のうちにも途中で立ち位置を変えたりした事、整理した事を理解してくれましたし、
うまくポジショニングを取ってくれましたし。彼は攻撃守備共に、予測の高さの部分は色々なところで発揮してくれたと思います。
ただ、もう少し出来る選手だと思うので、ゲームを重ね、コンディションを上げて、色々なプレーでチームに貢献してほしいと思います。」



ー今日の交代について、最初は負傷でしたが森川選手に変えて、木島選手。それから荒堀選手、我那覇選手を入れました。それぞれの起用の意図を教えてください。
「森川選手については変える予定はなかったのですが、怪我でしたので。相手も前掛かりになってくるだろうと思い、スピードのある選手を前線に入れて、後ろのスペースを取りたかった。
というのが木島を使った理由です。荒堀についても、中村亮が少しサイドでの守備で難しい場面が起きていたので、そこを整理するために市村を右サイドに置き、守備を整理したかったので、荒堀にサイドバックをやってもらいました。
我那覇は、実際に練習でもゲームでかなりゴールを取っていたので、得点を取ってほしかったですが、
出た時間は、ゲーム展開により守備の時間に追われる事になったのですが、ボランチのポジションに入ってもらったり、トップ下をやってもらったり、
今日は4-2-3-1でゲームに入ったのですが、永田が最終ラインに入り、我那覇がボランチに入り、5-4-1の形であったり、
流れによっては、我那覇がボランチのラインから前に出ていったり、柔軟に対応してくれたので、戦術理解度も高く、そういった部分も含め、我那覇を起用しました。」



ー前半は、相手がしっかりと重松選手を抑えたり、色々な策を持ってきて、これまでの2試合とは違って、中々シュートも打てなかった。上村監督としては焦れるような時間帯であったのでしょうか?
「相手のアプローチの距離であったり、スピードであったり、色々な部分で慌てる選手が何人かいたので、もう少し落ち着いてベースの部分、パススピード、ポジショニングスピードであったり、
そういった部分が少し整理されれば、(相手のプレスを)外せるだろうと思っていたので。
どのくらい慌てているのかという部分は、実際にハーフタイムに選手と話してみないと分からないので、とにかく前半は0-0で終わって、帰ってきてくれれば良いのかな、と思っていました。」



ー相手の寄せの速さ、出足の良さには、少し慌てているな?という印象でしたか?
「そうですね。少しヘッドダウンするタイミングが早かったので、もう少し見なきゃいけない所、ポジショニングスピードについてはもう少し変わらなきゃいけないと思っていたのですが、
(相手がプレスに)来てくれることに対しては全く僕は問題だとは思っていなくて、来るという事は、スペース空けてくれるという事なので。
その辺りは、相手との競り合いのところですので。そこでのやり合いに、前半は負けました。」