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3/17(日)明治安田生命J3 第2節 秋田戦 監督コメント

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◆上村健一監督 コメント

「前半は天候の影響で、雨も風も強く、押し込まれる時間があり、そこを耐えれた結果が、ゴールという形に現れて、最終的に1-0という結果で終えれた事が非常に良かったと思っています。

ただ、ゲーム自体を采配等で難しいものにしてしまったのは自分なので、タカ(西野貴治選手)も怪我をしてしまいましたし、選手達に申し訳なく思います。」


-開幕2連勝おめでとうございます。林選手、中村選手を起用した事の狙いについて、また2人のプレーについてどのように見られたか、教えてください。
「林選手については、プレシーズンの練習や、トレーニングマッチですごくパフォーマンスが良く、たくさんゴールを取っていたので、ぜひ起用したいと思っていました。
秋田のセンターバック2枚が長身の選手なので、彼らとのマッチアップを考えた時に、前半を友哉(林選手)で頑張ってもらって、後半はアジリティに長けている選手をそこで使うというゲームプランを考えていたので、友哉(林選手)を起用しました。
亮(中村選手)に関しては、ゴールは取りましたが、それ以外のプレーはあまり良くなかったと思います。が、あのような感じで取ってしまう子なので、キーポイントになると思いました。
彼は天真爛漫な性格なので、そういった性格がプラスに働けば、今後、今出ていない選手に向けてのカンフル剤となるところも含めて、期待を込めて起用しました。」


-林選手が前線から、相手のバックパスに詰めてミスを誘発させ、そこを池谷選手が繋いで、決勝ゴールを奪ったと思います。それについてはどうでしょうか?
「前線からの守備という部分に関してはトレーニングから行っていることなので、スタメンで出て、その役割を担ってきっちりと果してくれた。それについては感謝をしていますし、30人すべての選手が、トレーニングに対してしっかりと取り組んでくれた成果だと思っています。」


-前半の前線からのプレスについて、林選手が前から追いかけたり、池谷選手も追いかけていました。そこは'狙いどころ'だったのでしょうか?
「(ブラウブリッツ)秋田さんが前線にスピードのある選手を多く起用していて、そこへ自由にボールを運ばせてしまうと、難しいゲームになると思っていたので、
安定したポゼッションをなるべくさせないように、前線からプレスを掛けるように、という練習をしていました。
ただ相手もスカウティングをしてきていたと思うので、相手のセンターバックの中島選手からの縦に長いボールが供給されたり、
うちのサイドハーフが前に出て行ったスペースを相手に使われてしまう事が多かったので、そのあたりはハーフタイムに修正し、戦い方を変えました。
日々のトレーニングの形、成果は出ているのかな、と思います。」


-守備に関しては、特に雨風の強かった前半ですが、相手に押し込まれながらも守りきることができました。その辺りはどういった手応えがありましたか?
「トレーニングでは、前線から、中盤から、また最終ラインであったり、'守備ではこのように相手に対して意図的にボールを奪いに行くんだ'にというように形を作ってきましたが、
'最終的にはゲームが決まるのはゴール前だ'とも常に言ってきたので、最後ゴール前での粘りだったりそういった部分を、90分間常に集中して取り組んでくれて、相手の攻撃を抑えることができたのではないかな、と思っています。」


-本日スタメンに起用された柳田選手についての評価はいかがですか?
「彼は、僕が見てきた選手の中で、いちばんインサイドキックを速く正確に蹴れる選手だと思うので、ビルドアップを彼に期待して、今日は起用しました。
どうしても、キャンプ中は怪我をしていたこともあり、ゲームをこなす機会が少なく、今日の終盤は少し体力的なものが落ち、落ち着いた状態でプレーができず、1対1で簡単にかわされてしまうシーンがあったので、今後改善するべきものはあると思いますが、

彼にしかできないビルドアップや、縦パスは随所に見せてくれたので、今後ももっと良くなると、期待しています。」


-初スタメンの選手や、若い選手達にとっては、勝ち点を取れたという事がすごく大きい事のように思えるのですが、いかがでしょうか?
「選手には常に、'相手によって、また戦い方によって、試合に出る選手は変わってくる'と言っているので、1週間トレーニングに取り組む姿勢であったり、調子であったり、そういった部分で選手起用が変わってくる、と伝えているので、出た選手がそれぞれのポジションで自分の特徴を活かしながら、役割を全うし、勝ちに持っていける。
そういった事になると、やはりチーム内で良い競争が生まれますし、内容自体は今日は僕のミスによって良いゲームは出来なかったのですが、
勝ち点3を取れたということが、今後に向けて、良い材料となったと思うので、

今後も色々な選手を起用しながら、そこで選手達が自分の持ち味を発揮する事によって、勝ち点を取り続けていく事ができれば、と思っています。」


-先ほど「ご自身の采配ミス」で、と仰られましたが、その辺りをもう少し振り返っていただけますでしょうか?
「前半から少しゲームがバタバタしているシーンが多かったので、ゲームコントロールという部分では、選手にそれを表現させることが出来なかった事に関して、采配ミスだと思っています。
バタバタさせてしまった事で、後半のタカ(西野選手)の怪我についても僕が誘発させてしまったのではないかと思っているので、

本当にタカ(西野選手)に申し訳なく思いますし、
雨の中来ていただいた、ファン・サポーターの皆さまに、もっと良いゲームをお見せして、本当に楽しんでいただきたかったのですが、それが出来なかったので、本当に申し訳なく思っています。
しっかりと、ゲームコントロールを考えた上での選手起用をしていかないといけないというように自分自身反省しています。」


-天候が急変して、大変な試合でしたが、当初は「もっとタフにやり合う」、「もっとゴールを目指す」という思惑もあったと思いますが、そのあたりのプランと、今回ではどう違いましたか?
「ボールを奪う位置が低かったので、そこで相手は、うちがやりたかったような'奪われても前線で守備をスタートする'という事をずっと行っていましたので、奪った後にプレッシャーを少し感じてしまったと思います。

そこでのパスや、ビルドアップを、良いテンションで落ち着いて回す事ができなかったので、そこが押し込まれてしまう要因にもなりましたし、そこから前にボールを持っていく事ができず、攻撃の回数を増やすことが出来なかったです。」


-ホーム開幕2連勝となりました。まだ2試合終わったばかりですが、いまだ無失点というディフェンス面の評価について、お願いいたします。
「やはり後ろから前に安定してボールを運ぶことで、ゴールの機会は僕は増えると思っていますし、まずは継続してそれをトレーニングしていかないといけないと再確認しました。
守備の部分ではやはりボールを奪いに行く。前に、前にボールを奪いに行くという姿勢は、選手達はこの2試合共に続けてやってくれていますし、足が吊りそうになりながらも、押し込まれる時間が長くなりながらも、続けてやってくれているので、選手には本当に感謝していますし、
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている、と思っています。今後は、押し込まれることがないように、もっと高い位置で奪えるように、更に高い位置でプレーできるように、
攻守共にトレーニングをやっていきたいと思います。」


-攻撃面で、これまでの2得点は相手のミスからであったり、相手からボールを奪い、短い手数でゴールへ繋がったものでした。
ファンの皆さんは崩し切った得点に期待していると思うのですが、そこにいきつくまでのこれからの課題、修正点はどういったところでしょうか?

「やはりボールを前に安定して運ぶことがすごく重要になると思っています。その回数が少なくなってしまうと、前に運ぶ際にスピードアップをする事で、少しボールロストが起こってしまう。
前に人数がいない中でスピードアップしてしまっている、という事が問題なので、今後はゲームをコントロールする上で、スピードアップのポイントを今一度共有して、
ここで行くべきか、ここで行かないべきか、という部分もトレーニングで落とし込んでいかないといけないと思います。
ただ、まずは安定してボールを運ぶこと。それを今後もまた継続して行いたいと思っています。それが一番必要なことだと思っています。」


-次節は熊本戦です。監督ご自身も、チームスタッフの方々も色々な想いがあると思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
「スタッフも含めて、熊本に関係している選手が多いので、そこに対しては存在意義を示すことが出来れば、と思います。

ただ、僕たちの存在意義を示すためのゲームではなく、応援して下さる皆さまに対してのゲームですので、ぜひ良いトレーニングをしたいと思います。

(ロアッソ)熊本さんは今1分け1敗で、まだポイントが取れていないので、うちに対してポイントを必ず取りに来ると思うので、それに対して良い準備をし、相手がどんな形で来ても、自分たちがやりたい事をして、どんな状況であっても勝ち点3を持って帰れるように、選手と共に準備をしていきたいです。」