INFO

カマタマーレ讃岐代表取締役社長交代についての会見議事録・動画について

INFO

 4月24日に香川県高松市のカマタマーレ讃岐事務所にて行われました池内秀樹 代表取締役社長の退任及び増田 勝 代表取締役社長 就任における記者会見の議事録と会見動画をお知らせします。


【会見日時】 2025 年 4 月 24 日(木) 16:00 開始 16:30 終了
【会見場所】 カマタマーレ讃岐事務所2階(香川県高松市松並町639-1)
【登壇者】
カマタマーレ讃岐 代表取締役社長 池内 秀樹 (いけうち ひでき)
カマタマーレ讃岐 新代表取締役社長 増田 勝(ますだ まさる)


記者会見議事録

――退任する池内秀樹よりご挨拶

本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。


本日開催されました株主総会を持ちまして退任することになりました。


退任の理由としては、カマタマーレ讃岐の取締役の任期は1年となっており、毎年株主総会で継続するかしないかをご審議いただきます。また株主総会が前期の決算を報告する場でもあります。そういった中で、前期の決算においてかなり大きな赤字を出してしまい、責任を取って辞めることになりました。


総会の議案をどうするか決める取締役会におきまして、前期の赤字の数字だけではなく、計画に対する達成状況や、組織運営体制、人事に関わるところも含めて審議いただき、新しい社長の下でもっともっとクラブを良くしていくことがベストな選択であるとなり、退くことになりました。


私自身は2019年の12月に社長を引き受け、その後の在任期間中、たくさんの方に大変お世話になりまして、感謝の気持ちでいっぱいです。


私自身は社長を退任しますけれども、増田新社長の下、クラブには本当にやる気のあるメンバーがたくさんいますので、香川県の皆さまの夢である「J2昇格」を目指して邁進してくれると思います。6年間にわたってたくさんの皆さんに応援、ご支援いただきましたこと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。



――増田勝新代表取締役社長よりご挨拶

まずは本日、大変お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。


先ほどの取締役会におきまして、池内社長から引き継ぎ、株式会社カマタマーレ讃岐の代表取締役に就任することになりました増田勝(ますだ・まさる)と申します。


大変厳しい状況ではございますが、自分のこれまでの経験を生かして、クラブの発展のために最大限努力してまいります。よろしくお願いいたします。


私は、2006年のチーム発足以来、19年間このクラブに携わってまいりました。その間、2度の昇格を経験しました。最高の瞬間でした。


再度J2に復帰し、皆さまと最高の瞬間を共有し、喜びを分かち合いたいと思っております。これがクラブの理念でもある「地域を元気にする」ことの1つでもあると思っております。


また、アカデミーの立ち上げにも私は携わりましたこともあり、香川県の子どもたちにサッカーの楽しさをもっとお伝えしたいと思っております。


U-18、U-15、スクール生から将来のプロサッカー選手、日本代表選手を生むことが、クラブ理念の「子どもたちの夢の実現」に結びつくと思っております。


長くクラブに携わっておりますが、今回原点に立ち戻り、再度スタッフとともにクラブ理念を浸透させ、事業の目的、意義を明確にして経営してまいります。


最後になりますが、いつも応援していただいているファン・サポーターの方々、ボランティアの方々、行政の方々、スポンサーの方々、県サッカー協会様、他ステークホルダー皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、皆から愛されるクラブになるよう努めてまいります。


スタジアムがお客様で満員になり、香川県の子どもたちから将来日本代表選手を生むことが私の夢です。


引き続きご支援、ご鞭どうぞよろしくお願いいたします。


――増田新社長へ、社長就任を引き受ける決断に至るプロセスを

先ほども申しましたように、このクラブ発足以来19年間携わってまいりまして、カマタマーレ愛というのは他の方々よりも強いと自分では思っております。


今、クラブの経営が非常に厳しい状況にあり、それをなんとか改善したいという思いが強く、今回オファーをお受けしました。


――2008年に取締役となられるまでの関わり方について

当時、四国リーグに『高松フットボールクラブ』があり、そのクラブでJリーグ入りを目指そうという動きが、県サッカー協会、高松市、香川県からありました。そのタイミングで私も理事として携わることになりまして、2年間はNPO法人という形で活動していたと記憶していますが、そのあとの2008年に株式会社化したという流れになっております。


――増田新社長は株式会社讃商の取締役だがカマタマーレ讃岐とのバランスは

カマタマーレ讃岐の方にフルタイムで出社します。


今の会社の方も勤めながら、という形にはなりますがご安心していただければと思います。


――経営が厳しい状況の中でとあったが、どういった施策を考えているか

入場者数の苦戦は本当に大きな問題という認識をしております。


まだぼんやりではありますが、アクセスの面でPikaraスタジアムへのシャトルバスの増便、また公式戦以外のエンターテイメント化と言いますか、試合以外のところでもお客様に喜んでいただけるようなサービスができないかという部分を、これからスタッフの方々と協議しながら、集客に関して改善していきたいと考えております。


スポンサー契約については、もちろん新規のスポンサー様への理念の共有、提案はもちろん必要だと感じておりますが、既に契約していただいているスポンサー様への満足度の向上やフォローを、現状できていないわけではないですが、さらに向上させ、さらなる発展をしていければと考えております。


――増田新社長のこれまでのサッカーの関わり方と香川県のサッカーについて

私は高松市の出身で、小学生の時に全日本少年サッカー大会に出場することができました。高校は香川県立高松商業高校のサッカー部に在籍し、インターハイ、高校選手権に出場することができました。


先ほど四国リーグ時代の『高松フットボールクラブ』と名前を挙げましたが、そのクラブの元となるチームが『高松商業サッカー部OBチーム』ということもあり、その関係でカマタマーレ讃岐と出会い、携わることになりました。


今後の夢は、やはり最初に言いましたようにJクラブとして、子どもたちの競技レベル、人間性の向上を目指し、香川県から日本代表選手を生むことができれば、活動してきて良かったと思えるはずです。



――池内社長へ、この6年間を振り返って

宝山湖OKURAボールパークのオープニングが2023年10月にありました。その4か月前の6月に、2面ある天然芝のうちBコートは、ファン・サポーターの皆さんにお声がけをし、三豊市の方にもたくさんご協力をいただき、ポット苗を植えました。そのみんなで植えているときの光景が忘れられません。


本当にたくさんの子どもたちと、保護者の方も来ていただきました。


芝生の植え付けが終わるタイミングで、ほかの場所で練習をしていた選手やスタッフ全員が駆けつけてくれて、米山監督も挨拶をしてくれました。


カマタマーレ讃岐が、地域の皆さんと共にこういうことが成し遂げられるんだというのを実感して、本当にいい思い出です。


そういったことがすごく印象に残っていますが、これまでのことを振り返ると、本当にたくさんの方に支えていただいて、そういったことがなければ私自身は何もできなかったと思います。大変なことも随分ありましたが、楽しい思い出もたくさんありました。


これからますますカマタマーレ讃岐というクラブが増田さんの元で発展、成長してくれたらという、そんな思いでいっぱいです。


――増田新社長へ、長らくクラブを支えてこられた中でカマタマーレ讃岐をどんなクラブにしていきたいか

もちろんトップチームではお客様に喜んでいただけるような試合を常にお見せして、1つでも上のカテゴリーに早く上がるっていうのが1つの目標です。


U-18、U-15に関しても、常に四国ではトップレベルで戦えるようにしていきたいです。ファジアーノ岡山さんとはこの数年間でカテゴリーも2つも違ってしまいましたけども、色んな意味で、香川県は岡山県に比べて劣っているとは思っておりません。我々の地道な地域貢献活動や、少年育成の活動などが評価され、売り上げ規模、会社の規模を上げていくことが、トップチームの強化、また育成の部分に反映されるのではないかと思っています。すぐにファジアーノ岡山さんに追いつけるかというとなかなか難しいでしょうが、これからも地元に根付いた活動で一歩一歩近づいていけるように、瀬戸大橋ダービーをもう1度実現できるように励んでまいります。


――集客や営業面でどういったところを改善していきたいか

まずは経費の部分で本当に無駄がないのかを確認しまして、それに伴ってどのように、いくらの売り上げがあれば黒字化ができるのか、まずは財務内容のあたりを分析しようと思います。そして営業だけでなく、運営・広報なども含めた全社員で、厳しい時期でございますので、“全員営業“の気持ちでスポンサー様のお役に立てるようなご提案をさせていただき、少しずつにはなると思いますが、右肩上がりでスポンサー様の数が増え、売り上げを上げていければと思っております。


会見動画はこちら