【試合後コメント】明治安田生命J3リーグ 第13節 熊本戦 試合終了後コメント
ゼムノビッチ監督
「前半から熊本がゲームを支配していた。それに対応できなかった。今までの試合で一番内容の悪い45分間だった。PKのセーブでゲームが変わるかなと思ったが、コーナーキックから失点した。前半、選手たちに自信がないように見えた。自信を取り戻して、前にいくしかない。サッカー選手は急に(能力を)うしなうことはない。後半開始後、すぐに同点になった。その後、両チームにチャンスがあり、決め切る方が勝てると思った。熊本はヘディングシュートで2点目を入れた。最後まで讃岐の選手たちは諦めずに走った。勝利できなかったが、後半の内容は良かった。」
今日の試合の狙いは
「いろんな狙いがあった。パスを繋ぎたかったが、簡単なミスが多かった。フリーな状態でもパスミスがあり、自信を失った。前半いいシーンがなかった。後半からワイドにプレーし、サイドを崩してセンタリングをいれたかった。相手がワイドに広がった時は中央突破でスルーパスを狙った。熊本は上位のチームで、ボールを持つと自信を持ってプレーする。ただ、うちがゲームの中で崩されることはなかった。クロスに対するクリアやペナルティエリア内での集中力がなかった。ヘディンシュートで2失点した。」
チームは向上している部分があると思う。後半戦に向けての課題は
「課題は多く出た。練習のなかで克服するしかない。あとは、練習で調子のよい選手を出場させる。このチームに指定席はない。練習の状態次第ではメンバーの入替えもある。練習でやるしかない。」
サイド攻撃の成果が出始めていると思うが
「サイド攻撃をすれば、中央にスペースができる。サイドチェンジや相手のギャップに走ることを狙いたい。サイドからのクロスは入り方も重要だ。今日の試合で(サイド攻撃から)栗田マークアジェイ選手が今季初得点を取れたのは、サイドを攻めることができたから。今後、コンビネーションで中央突破をしたい。相手のギャップを突くことやダイアゴナルラン、ワンツーを入れたい。」
後半の中盤まで主導権があったと思う。要因は
「(ハーフタイムに)選手たちに『前線からプレッシャーをかけ、自信を持ってプレーし、ボールを奪ってほしい』と伝えた。後半開始からそれらができ、波状攻撃になった。得点も入ってよかった。もっと攻守の切替えやクリア、ボールをカットしたときはクサビに入れることをやらないといけない。」
逆転したかった試合だったか
「もちろん。3試合で相手に先制点を与えても、同点や逆転勝利できる力がある。(今日のような試合は)最後にどちらのチームが1点を入れるかで、勝敗が決まる。相手が決めたから勝てなかった。」
終盤の失点については
「課題克服は練習するしかない。讃岐は長身選手が多いので、競り合いは勝たないといけない。」
GK高橋拓也選手
「相手のパスサッカーに対し、前線からプレッシャーをかけたかった。うまくハマらず、前半はチャンスを多く作られた。失点はセットプレー。最近の試合でセットプレーの失点が多く、課題としてとらえ、次の試合までに克服したい。」
2失点目を振返って
「スローインから右サイドの深いところにボールを入れられた。そこから展開されると厳しくなると思った。中盤とサイドのディフェンダーでサイドチェンジをさせないことが重要だと思う。また、熊本はインスイングのクロスが多い。守備陣の準備が甘かったと思う。このようなところで守って跳ね返せないと、勝負所で勝点を落とし続けてしまう。」
勝負どころの強さは今後どのように磨いていくか
「セットプレーの失点では、自分のマークに触らせなければ失点しない。マンツーマンディフェンスなので選手が責任をもって、相手にプレーさせないことが大事。試合を終えて振返ると、そこが勝負所だった。ここのところ毎試合先制点をとられてから、自分たちから主体的にサッカーをする。それまではロングボールが多い。自分たちから主体的にサッカーをしたい。内容の部分で築き上げないと、勝負所のシーンを作れない。攻撃がうまく回らなければ、守備もうまく回らない。」
PKは読んでいたという印象もあるが
「スカウティングであの方向に蹴ると思った。一方でスカウティングがあるので、あえて違う方に蹴るかとも思った。ただ、PKに至るまでの間合いで、得意なコースに蹴ると感じた。データを信じた。」
2失点とも、もったいないシーンだったと思うが
「自陣からボールを動かすのは、個の技術ではなく、組織力だと思う。監督は自陣でのボールロストを嫌う。そのため、選手たちロングボールを蹴るシーンが多い。自陣からビルドアップしてチャンスを作れるように、主体的にやればもっとできる。重松選手が相手を背負ってボールを持っている場面で、前向きなサポートを増したい。それをみんなで求めあう必要がある。2人、3人とサポートをすれば(2失点目の直前のスローインに繋がったような)シーンも減る。ここ数試合、ビルドアップではラフなロングボールが多く、FWがかわいそうかなと思う。」
そのあたりが、今後の課題か
「自分で相手を外したり、縦パスを入れたりしないと上位進出できない。相手が同じようなフォーメーションでプレッシャーをかけてくると、プレッシャーを感じてしまう。今日くらいのプレッシャーなら、相手を外してボールを前に出せるようにしたい。」
FW栗田マークアジェイ選手
「前半終了して0-1。監督に喝を入れられて、遅いが、やっと火が付いた。後半で得点を決めたが、苦しい時間に失点するとゲームは勝てない。前線の選手が1点しか取れないと、チームを勝たせることは難しい。2、3点目を取りにいかないといけない。」
ハーフタイムの喝はどのような内容か
「1つ目はマイボールになった時、みんなが消極的になっていた。ミスを恐れ、前にロングボールを蹴っていた。また、味方のサポートに入らず、攻撃にならない。ミスを恐れず、みんなでカバーすればいい。2つ目は闘争心や意識、球際の厳しさなどが見られない。」
得点シーンを含めて動き出しを意識していると思うが
「クロスの入り方を練習している。意識していた。」
得点のシーンについては
「練習通りで、相手選手の視野から消えた後に、相手選手の前に入ることを意識していた。良い形で得点を取れた。」
今後必要になることは
「コンビネーションや前半からアグレッシブにいくことが大事。さらに、先制点が大事。先制されてからではなく、先制して畳みかけるように得点を取らないと勝てない。コンビネーションやクロスの入り方などは突き詰めたい。」
チームの共通意識などが浸透しているように思うが
「チーム全体的に共通意識や、すべきことを統一できた。後半からの試合内容を前半からやるべきだった。前後半で良い試合をしないといけない。みんなで突き詰めたい。」
この試合にかけた思いと、初ゴールの感想を
「最近スタメン出場していたが、期待に応えられなかった。得点でチームに貢献できていなかった。今日のゴールでホッとしているが、チームの勝利に貢献できていない。僕が2点目、3点目を取れておらず、まだまだ納得できない。」
この得点で今後、調子を上げられそうか
「ここから積み重ねて、毎試合ゴールをとりたい。そして、チームの勝利に貢献できることだけを考えたい。」
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