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1/14(金)「2022シーズン新加入記者会見」より第1部「クラブ経営方針・2030ビジョン」会見録公開のお知らせ

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 1月14日(金)に行われた「2022シーズン新加入記者会見」の第1部において当社代表池内からご説明した「クラブ経営方針・2030ビジョン」につきまして、会見録を公開いたします。

※会見資料につきましてはページ下部のPDFファイルをご覧ください。



会見録


代表取締役社長 池内秀樹よりご挨拶


本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。


私から、この場をお借りして、新シーズンの経営方針を2030ビジョンと合わせてご説明いたします。


最初に、2020年1月の新体制発表会でご説明した当時の3年計画、経営方針の進捗を振り返ります。

こちらが2年前に発表した資料です。3年計画の3年目である2022シーズンの到達点を説明したものです。

それに対して2021シーズン(2年目)の実際の進捗状況を赤で示します。


事業では、平均入場者5000人の計画に対して1475人

事業規模9億円に対し4億円

誇りを持って働き続けられるクラブについては、フロントの平均勤続年数が2.8年となっております。

いずれも計画から大きく遅れた進捗になっています。

一方、競技面、練習環境の整備については、J1ライセンスについては先月発表した宝山湖のクラブハウス整備計画により、3年計画に近い形で進捗しております。

トップ、アカデミーの選手育成については、昨シーズン、トップチームに2種登録選手3名を輩出できました。

サッカーの普及については、コロナ禍前の2019シーズンとの比較で、285人と約8割の水準にあります。

そして何より、トップチームの成績がJ3リーグ最下位で、目標としていたJ2昇格を果たすことができませんでした。

このように総じて、事業、競技の両面で大きく遅れています。


次のスライドが2年前に、2020シーズンの取組みとして掲げた経営指針です。

当時、3年後の2022シーズンの目標達成のために、3年計画の1年目である2020に取り組む経営指針をまとめたものです。

これに対しても振返り評価をしました。

一つ目の「クラブ理念」については、「地域密着型クラブ」「地域に根ざした育成型クラブ」という理念をクラブ全員が理解していますが、継続的な取組みにより大きな成果をだすというところまでできていません。

「お客様最優先」については、平均入場者数の目標未達にあるように、お客様ニーズを的確に捉えられていない現状があります。

「トップ・アカデミー」については、U-18チームがプリンスリーグ四国での優勝や日本クラブユースサッカー選手権でのグループステージ突破など一定の成果はありますが、トップチームはサッカースタイルが安定しないところが大きな課題だと考えています。

「人材育成とPDCA」については、人材育成の態勢が整っておらず、PDCAについても事実に基づく振返りと実行がやり切れていないと考えています。


これらの目標との乖離を踏まえて、2022は一からの立直しに取り組みます。

よりよいクラブにするために、「基本の習得」「意識改革」「組織としての仕組みづくり」に取り組みます。

それにより、人を育て、持続的に成長するクラブにしていきます。

その上で長期的な視野にたった経営にあたります。そのために2030ビジョンを掲げます。

これらの3項目の取組みを個人、行動、組織それぞれについてまとめた物がこちらのスライドになります。真ん中に2030ビジョンを据えて、事実に基づく対策と取組み、振返りと行動評価、人材の採用と育成をしっかり行って行きます。

何より大事だと考えているのが一人ひとりの外部との交流です。その成果として、たくさんの気づきと学びを得て、それを組織の財産にしたいと考えています。

その結果、個人レベルで一人ひとりが当事者意識を持ち課題解決にあたること、チームワークで行動すること、そしてクラブとして「カマタマーレらしさ」を持ちたいと考えています。

2022の具体的な目標です。

事業規模4.6億円、平均入場者数2000人、ホームタウン活動250回、スクール生385人を目指します。

競技目標は、1試合1試合、後で説明する「サッカー・フィロソフィー」を表現することにこだわります。


これらの各項目の重点戦略がこちらになります。

詳しい説明は省略しますが、最後のトップ、アカデミーの「サッカー・フィロソフィー」に根ざした育成と強化が重要課題と考えています。


次に2030ビジョンになります。

最初に、外部環境、内部環境に照らして、自分たちの強み、弱みをまとめています。そこから2030ビジョンを定める上で3つのポイントで整理しました。

一つ目が「サッカー・フィロソフィー」です。クラブが目指すサッカーになります。

二つ目がクラブとしての「SDGs宣言」、三つ目が「宝山湖ボールパーク宣言」です。

一つひとつ説明して行きます。


クラブの「サッカー・フィロソフィー」として「ひたむきに、クレバーに、一つになって戦う」を掲げます。

背景として、香川県の県民性である真面目さ、堅実さをベースに、

「ひたむきに」誰一人さぼらず、最後まで走り切る、

「クレバーに」状況に応じて頭を使ってプレーをする、

「一つになって」チームの勝利を最優先に一つになって戦う


これを当たり前にできるようにやり続けます。アカデミーからトップまで一貫して指導、育成し、観ている人にこれがカマタマーレのサッカーだ、これがカマタマーレの選手の特徴だと言ってもらえるようになるまで浸透させて行きます。


次に、クラブとしてSDGsの取組みを宣言します。4項目「健康」「教育」「気候変動対策」「海の豊かさ」について、私たち自身の取組みだけでなく、関係する企業、自治体と一緒になって行動し、クラブの発信力を使って多くの人に知ってもらうことで、地球の未来に貢献したいと考えております。


3つ目、先月12月に発表した「宝山湖ボールパーク」になります。クラブにとって長年の懸案であるクラブハウス、練習場問題を解決します。タイミングは2023年秋の完成を目指しており、「サッカー・フィロソフィー」を形にするためアカデミーからトップまで一貫指導する強化、育成の場にしていきます。また、子どもたちがスポーツを通じて困難を乗り越える素晴らしさを知り、夢を追い続ける場とします。さらに、SDGsの取組みを推進する連携の場、健康、学び、自然とのふれあいなどさまざまなアクティビティを体験できる「きっかけづくり」の場とします。これらの活動を通じて、「まちづくり」に貢献していきます。



次のスライドは、2030年のありたい姿をまとめたものです。

カマタマーレは、心豊かな生活に貢献している。共に課題解決を目指すパートナーである。健全な人材育成に貢献していると、すべてのステークホルダーに認めてもらえるようになることを目指します。そして「希望」「誇り」「勇気」のキーワードを指針として行動し、たくさんの人の「夢の実現」に貢献します。


最後に、2030までのロードマップになります。

9年間を3年ずつ、3つに分けて考えます。最初の3年間はJ3で優勝を狙える、次の3年間はJ2で優勝を狙える、最後の3年間はJ1に定着できることを目指します。

現在、U-17日本代表選手が所属しておりますが、フル代表の選出も目指します。

最初の3年間である2022〜2024に、2つのトピックスがあります。2022年2月に高松市の旧鶴尾中跡地に事務所を引っ越しますが、そこにトレーニングルームを併設します。これにより選手のフィジカル強化に役立てます。2023年秋に宝山湖クラブハウス、天然芝グラウンドが整備されます。このように段階的に練習環境を整えつつ、J2昇格を目指してまいります。


宝山湖クラブハウスの建設資金は、三豊市の協力を得て「企業版ふるさと納税」を活用させていただきます。末尾に、補足資料として、企業版ふるさと納税の概要資料を添付しております。


あと、本日、2022シーズンの新ユニフォームを前方に展示しております。

昨年の三豊市父母ヶ浜に続いて、今回は東かがわ市鹿浦越岬(かぶらごしみさき)のランプロファイヤをモチーフにしました。これからも香川県の名所をモチーフにするなど、香川県の魅力の発信に取り組んでまいります。以上になります。

※会見資料につきましてはページ下部のPDFファイルをご覧ください。