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【お知らせ】第17期決算公告ならびに、2024年度計画および現在のチーム状況にかかわる代表取締役社長コメントについて

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4月25日(木)に開催された定時株主総会および取締役会において、第17期決算および役員選任が承認されましたので、お知らせします。


1.第17期(2023年2月1日~2024年1月31日)決算公告




2.役員の選任


定時株主総会および取締役会において、以下の取締役7名および監査役1名が4月25日付で選任されました。


3.池内秀樹代表取締役社長 コメント


【2023年度決算について】

初めに2023年度(2024年1月期)の計画を振返ります。収入面では営業努力による増収+42百万円(前年度比)を計画する一方で、経費面では試合数増加による事業関連の経費増と、日本フットボールリーグ(JFL)への降格を絶対回避するためのチーム強化費およびトップチーム運営経費を織り込み、全体で+36百万円の経費増(前年度比)を計画していました。この収入計画および経費計画により、営業損益ベースで▲34百万円の計画でした。


この計画に対して、2023年度の実績として、増収が前年度比+17百万円(計画比▲25百万円)にとどまり、また全体経費が前年度比+69百万円(計画比+33百万円)となったことから、▲91百万円の営業損失(計画比▲57百万円)となりました。


一方で、三豊市との連携協定に基づく「宝山湖ボールパーク夢いっぱいプロジェクト」は、計画通り遂行し、三豊市が整備する天然芝グラウンド2面と、当クラブが整備するクラブハウスが2023年10月に完成しました。地方創生拠点施設として活用されるクラブハウスの建設には、三豊市の企業版ふるさと納税の仕組みを活用させていただき、たくさんの企業の皆様に拠出いただいた寄付金140百万円を建設財源に充てました。当該取引に係る会計処理として、特別利益140百万円が計上された結果、最終の当期純損益は51百万円のプラスとなり、貸借対照表の純資産も105百万円(前年度比+51百万円)となりました。


このような会計上の取扱いの他に、当クラブハウス完成の実益として、長年の課題であった専用練習場を確保できた結果、従来、クラブライセンス審査において唯一未充足であったJ1施設基準をクリアし、2024シーズンのライセンスは、J1クラブライセンスを取得しました。この施設の充実にあたっては、2023年9月に実施したカマタマ・トークンのファンディングに協力いただいたたくさんの法人、個人の皆様に心より感謝いたします。


2023年度決算を総括しますと、特別利益140百万円の計上により、最終の当期純損益の黒字化と純資産の充実ができたものの、本業部分の業績(営業損益)が計画を57百万円下回り、▲91百万円の営業損失を計上したことはクラブにとって大きな課題であります。


【2024年度の計画について】

2024年度(2025年1月期)は、引き続きクラブハウス2期工事による企業版ふるさと納税の募集を進め、当該取引に係る特別利益55百万円を計画し、これを織り込んだ最終の当期純損益の黒字化をめざします。当期純損益の黒字化には、経常損益ベースで▲55百万円の赤字にとどめる必要があり、経常損益を前年度比+33百万円改善する必要があります。


この点に関して、収入面では、広告料収入で前年度比+21百万円、入場料収入およびその他事業収入で同+39百万円の増収を計画しており、全体では同+57百万円の増収を計画しております。


これに対して、費用面では、チーム強化費が前年度比+15百万円、遠征活動の拡大によるアカデミー関連経費が同+8百万円、また事業体制強化のためのフロント人件費増、宝山湖ボールパークの通年稼働による費用増などを含む販売費および一般管理費が同+33百万円となる一方で、練習場賃借料や備品購入費の抑制などによるトップチーム運営経費が同▲24百万円、その他事業費の抑制により同▲4百万円の経費削減に取り組み、これらの増収計画と経費計画をあわせて、経常損益ベースで前年度比+33百万円の収支改善を果たします。


これらを実現する方策として、営業経験者2名を採用するほか、あらたに東京駐在1名(複業人材)を配置しました。また円滑な事業運営のために必要な人材を採用するほか、外部専門家を活用し増収と経費抑制を両立させた収支改善に取り組みます。さらに、当クラブで働くすべての仲間がお互いの強みを認め、互いに助けあい目標達成にコミットするチームになれるよう人材教育、育成に取り組みます。


以上の計画の実現に全社一丸となって取り組み、当期純損益の黒字化をめざします。


【現在のチーム状況について】

最後に現在のチーム状況について、私の考えをお伝えします。


2024シーズンは、2年目の指揮を執る米山篤志監督のもと、昨シーズンの課題であった得点力不足の解消に貢献できる選手とゲームコントロールができる選手を獲得し、J2昇格を目標にスタートしました。しかしながら、4月28日の第11節終了時点で、0勝7分4敗(勝点7、得点11、失点16)とリーグ最下位となっています。スタートの出遅れには、開幕前から想定以上にけが人が多発したことによる選手起用の難しさがあります。これまでの試合で、不用意な失点や決定機に決め切れない場面もありましたが、今後、けがからの復帰が進み、選手の人数が揃う中で、より強度の高い先発争いが繰り広げられ、選手全員がチームの勝利のために結束すれば、これまであった失点を減らし、決定機を決め切るチームになれると信じています。


当クラブとして、米山監督がめざすサッカーに一分の疑いもありません。残り27試合、昇格プレーオフ圏である6位との勝点差は10、この差を着実に詰めて、最後に昇格をつかみ取れるよう最善の準備を続けていきます。


ファン・サポーター、スポンサー、関係者の皆様の変わらない応援を心よりお願いいたします。



※貸借対照表、損益計算書、役員の選任について下部PDFからもご覧いただけます。